運動学
運動学について
運動学とは, ロボットの「関節の変位や長さ」と「先端位置と姿勢」の関係式を数式で表したものです。
運動学には順運動学と逆運動学があり,
・順運動学
ロボットアームに各関節と角度を与えて, その先端位置と姿勢を求める問題を扱います。例えば, 関節空間から座標空間へ変換する行列を求めるため, ロボットアームのリンク と関節 の関係を D-H 法 (Denavit-Hartenberg 法) で表します。
・逆運動学
逆運動学とは, ロボットアームの制御したい点の位置と姿勢を与えて, 各関節の角度または変位を求める問題を扱います。
D-H 法
各関節に対する座標系を以下のように設定します
① ベースに基準座標系を設定する。回転関節の場合, 軸を回転軸に, 直動関節の場合 軸を直動変位の方向に設定します。また残りの座標系を右手系により決定します。
② 次に各リンクごとに座標系を設定するとき, 関節 の回転軸または直動変位の方向に を設定します。 と 軸の共通法線方向に を, 右手系により 軸を設定します。